白山周辺(石川) 高野山(372.8m)、揚原山(486.8m) 2024年5月4日(祝)  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:07 駐車箇所(標高140m)−−4:10 高野山登山口−−4:28 送電鉄塔(標高250m付近)−−4:40 送電鉄塔(標高320m付近)−−4:46 主稜線(標高360m)−−4:55 高野山−−5:04 送電鉄塔−−5:23 東屋(450m峰)−−5:26 林道(標高440m)−−5:39 蟹淵分岐(標高430m)−−5:50 揚原山−−6:00 蟹淵分岐(標高430m)−−6:11 蟹淵−−6:30 蟹淵入口(標高160m)−−6:33 駐車箇所(標高140m)

場所石川県能美市/白山市
年月日2024年5月4日(祝) 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場林道路側に駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無東屋北側で笹が少し被る以外は皆無
危険個所の有無無し
山頂の展望高野山:無し
揚原山:北西側が僅かに見える
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コメント県道の工事が連休で休止になり車で登山口まで入れるようになってから周回ルートで歩いた。基本的にはしっかり登山道があるが、蟹淵下流の沢が大雨で崩壊して登山道が消失して崩壊地や石ゴロゴロの歩きくい場所があり、ここだけは初心者にはお勧めできない。450m峰にある東屋以外は樹林に覆われてほぼ展望が無い




枝谷沿いの林道入口の看板。登山道が出ていた 林道路側の駐車余地
高野山登山口 登山口の標識
最初は小さな沢沿いを進む 標高170m付近。この標識で沢から離れて右の斜面へ
標高170m付近 ヒメシャガらしい
送電線巡視路兼用らしく見覚えのある階段 標高250m付近で最初の送電鉄塔登場
標高250m付近 ガマズミの仲間であることは確実
ツクバネウツギ 標高300m付近
標高320m付近。2つ目の送電鉄塔 360m峰で主稜線に乗る。まずは高野山へ
高野山方面も良好な登山道 350m鞍部
高野山山頂 目立たないが山頂標識
山頂の三角点 手製の山頂標識
高野山より西には登山道は無いらしい 揚原山方面へ向かい標高360mの送電鉄塔
送電鉄塔から東へ延びる登山道 標高380m付近で登山道は右へ曲がる
標高380m付近 ここにもツクバネウツギ
450m峰北側直下。ここだけ笹がはみ出す まだ蕾のタニウツギ
5時23分に太陽が出た。日の出の時刻よりかなり遅い 450m峰の東屋
東屋から見た北西方向。海岸線が近い 430m鞍部への下りは立派な階段
430m鞍部の林道 和佐谷方面は通行止め
林道から揚原山方面登山道入口 林道を離れてすぐに樹林が開けた箇所あり
日本海側が見渡せた 蟹淵分岐。帰りは蟹淵へと下る予定
揚原山山頂 揚原山山頂の三角点
北西方向に僅かに開けた空間あり 日本海が見えた
蟹淵分岐。よく見ると地面に枝が置かれて通行止め? 気にせず蟹淵へと下り始める。道は良好
標高400m付近 標高380m付近
標高300m付近。荒れた沢 標高280m付近。傾斜が緩み沢が広がる
オオカメノキ 蟹淵。結構大きい
蟹淵の北側岸に登山道が続く 蟹淵から流れ出る水は一部区間で水路化されている
水路の下流側は猛烈に荒れた沢で道が消失 斜面崩壊箇所。これじゃ通行止めも当然だ
崩壊地には岩、ザレの他に倒木もある 斜面崩壊箇所を抜けると大水で荒れた沢が続く
おそらくツボスミレ 珍しく林道の路面が残っている箇所
ムラサキサギゴケ コンクリートの簡易舗装の路面は残っている
暗渠のパイプが露出している 枝沢沿いの林道から蟹淵への入口。車止めの鎖あり
蟹淵への入口。登山道崩壊で通行止めの案内は無い 案内標識
枝沢沿いの林道も大水で被害を受けたようだ 駐車箇所到着
枝沢沿いの林道入口 県道の工事個所。ここも大水の影響らしい
大型連休後半で今日は工事はお休み


 高野山、揚原山は尾根で繋がって距離が近い山で、登るなら2つまとめて登るのが効率的である。ネットの事前調査では登山道があるようで周回コースが組める。枝沢沿いの林道に入り送電線巡視路兼用の高野山登山道を上がって高野山の山頂を踏んで、主稜線を東へ縦走して450m峰、林道、454m峰、蟹淵分岐を越えて揚原山に至り、帰りは蟹淵分岐から蟹淵に下り、それ以降は沢沿いの登山道を林道まで歩いて少しばかりの林道歩きで周回コースの完成だ。

 実は大型連休前半の29日に登山口の下見に入ったのだが、県道が工事中で重機が完全に道を塞いでいた。祝日なのに工事をやるとは思っていなかった。この調子では連休の中休みの平日に工事をやっているのは確実であり、車で登山口まで入れないだろう。そこで工事がお休みになる可能性がある連休後半を狙ってみた。もしだめなら次回の遠征に後回しだ。

 前日夕方に県道に入って鍋谷集落の最後の人家を通過して工事の看板が登場するが解除中とのこと。予想が当たった。これで登山口まで車で入れるだろう。工事現場はここから200mくらい入った場所の路肩で沢に面した護岸工事であった。もう少しで完了するところまで工事が進んでいて、車で通過可能だった。後で判明することだが大水で岸が削られて路肩が崩れた個所を補修しているようだ。

 枝沢分岐で県道と別れるがここに地図付きの案内看板が立っている。ここには歩く予定の登山道がしっかりと描かれているので、踏跡程度の薄い道ではなくまともな登山道だと判明。枝沢沿いの道には通り抜け不可の看板が出ているが、こちらは蟹淵入口まで入れればいいので問題なし。駐車個所を探しながら進むと高野山登山口を通過して少し上がった場所で広い駐車余地を発見。いかにも最近工事したような新しいアスファルトだったが、ここも沢で削られた路肩を補修した箇所らしい。今夜はここで車中泊。

 翌朝、夜明け前に動き出す。今回は登山道があるので夜明け前の暗い時間帯にLEDライトで行動しても問題なさそうである。今日の日中はかなりの高温予想であり、早朝の涼しい時間帯に終わらせてしまうのが得策だろう。ここ数日は登山靴を履いて歩いていたので痛めた足の爪が回復し、長靴でもいけそうな状態になったので長靴で歩き出す。これなら足元を濡らす程度の少々の藪があっても問題ない。

 林道を200mくらい下ると小さな沢に高野山登山口の標識が登場。少しの間は沢沿いの杉植林帯を上がっていくが、沢沿いも植林帯も道が薄くなる条件であり、部分的にはライトの明かりでは道を外したのでは?と思えるような場所もあった。疑心暗鬼で一度戻って周囲に道が分かれていないか確認しながら進んだが、沢沿いの道で間違いなさそうでった。地形図を見ると最後は沢を離れて右手の尾根に取り付くことになっていて、今は左に斜面はあるが右はまだ平坦地である。

 やがて右を指した案内標識が登場。ここで沢から斜面に取り付いて本格的な登りに変わると同時に道が明瞭化して安心して歩けるようになる。出発時は少し寒いと感じたが体が温まるとすぐに暑さに変わって扇で扇ぎながら登っていく。これなら最初から半ズボンでも良かったかもしれない。

 標高250m付近で最初の送電鉄塔が登場。まだ暗い時間なので頭上に送電線があるのは気付かなかった。以降は送電線に沿って尾根上を上がっていくが、所々で伐採して開けた場所が登場する。標高300m付近で2つ目の送電鉄塔が登場。もしかしたらここが主稜線かと思ったが、地形図で現在位置を確認するとまだ先のようだ。

 揚原山と繋がる主稜線は標高360mで、ここで案内標識が登場。左は高野山であるが右は揚原山ではなく東屋であった。東屋がどこにあるのか知らないので、ある意味、使えない案内であった。当然ながらまずは高野山を目指す。

 この先は緩やかなアップダウンで小ピークを越えた先が高野山山頂であった。突如として広場が登場し、三角点はすぐに見つかったが山頂標識が見当たらないと思ったら、三角点よりずいぶん手前の木に立てかけられるように置かれていた。まだ周囲は薄暗くて良く見えないが、どうも立派な登山道はここで行き止まりらしい。

 次は揚原山。東屋方面の案内を見て東へ進む。標高360m付近で樹林が大きく開けた場所に送電鉄塔が立っていた。これを通過すると再び樹林帯へ入って展望が無くなる。道は相変わらず良好で体に触れる藪は皆無であり、長靴でなくても問題なかった。ただし450m峰北側直下のみ笹がはみ出していた。僅かな距離なのでそれほど労力をかけなくても刈り払いできると思うのだが。おそらく冬の積雪の重みで笹がまだ寝ているのだろう。笹が立ち上がればもっとまともな道に見えるのかもしれない。

 450m峰のほぼてっぺんに東屋が登場。ここからは北西側の展望が良好で日本海の海岸線が良く見えている。さすがにここまで来ると日本海が近い。

 450m峰を少し下ると舗装された立派な林道が登場。私が駐車した林道の続きであるが、ここから東へ下って和佐谷方面へと抜ける林道は車止めが設置されて通行止めであった。少し味気ないがここまで車で入って高野山と揚原屋をそれぞれピストンするコースもありだろう。

 林道から揚原山までは大きなアップダウンはもう無い。454m峰を越えて平坦部で蟹淵分岐の案内標識が登場。帰りはここを下る予定だ。ここから緩やかに登って登り切ったピークが揚原山山頂。これまでと同じく周囲は背の高い樹林に覆われてほぼ展望は無いが、北西方面の日本海側だけ僅かに開けて海岸線を見ることができた。山頂からは私が歩いてきた道の他に南と南東に刈り払われた道があった。これらはどこに続いているのかは不明だ。

 下山は蟹淵経由なので蟹淵分岐まで戻って西へと下り始めようと思ったら、登山道を塞ぐように枯れ枝が地面に置いてあった。しかし標識の方は特に通行止めの注意書き等は無く、いかにも登山道が生きているようにしか思えなかったので、枝は無視して下り始めた。

 登山道は僅かに薄くなったようにも見えたが基本的には明瞭なままで、これまで同様に体に触れる藪は皆無であり、ルートに異常は無かった。ただし標高が落ちて沢沿いを下る箇所は大雨の影響で沢が荒れていた。

 杉の植林帯を下るとやがて傾斜が緩んで比較的大きな池が登場。これが蟹淵だ。登山道は右側縁に続いていてそのまま池から下流に水が流れ出る沢に至る。ここまでは普通の登山道であったが、この先で様子が激変する。大水で沢が荒れて登山道が洗い流されて道が消えており、1か所だけは大きながけ崩れが発生して、ガレた斜面をトラバースしつつ下る必要があった。当然ながらここは登山道は完全に崩壊してルート不明であり、安全に歩ける部分を各自判断する必要があるし、とにかく歩きにくい。もし逆ルートで歩いていたら暗い時間帯にここを抜ける必要があり、ルート探しに苦労しただろう。偶然の結果でしかないがラッキーだった。

 崩れた斜面を通過してもその下流は大雨による増水の影響を大きく受けており、沢沿いの林道は完全に崩壊して車両が通行不能の状況だった。大きな石がゴロゴロ転がって河原のようになっていて非常に歩きにくい。小さな橋の役割をしていた太いパイプは完全に露出してパイプを踏んで下る必要があった。水量自体は少ないので登山靴でも問題ないが、石だらけでとにかく歩きにくい。それに道も消えているのでルートは不明。ただし、沢に沿って歩けばいいので細かなことは気にせず歩きやすいところを歩けばいい。

 枝沢沿いの林道が近いところまで下ってやっと荒れ方が落ち着くが、大雨の影響はその林道まで及んでいて、枝沢が林道に隣接する場所では林道の路肩が削られて補修した跡がアスファルトに見られた。新しい護岸はこのためのものだろう。登山道がこの状態でも林道側の入口には特に注意書き等は無く、普通に登れるようにしか見えない。この状態でも歩く人はそれなりにいるようで、荒れた場所には新たに踏跡ができつつあるが、今はまだ道の体をなしていないので通行止めにしてもいいくらいだろう。

 林道に出れば駐車個所までは僅か。この駐車個所も沢に面して真新しい護岸とアスファルトなので、増水して削られた場所を補修したに違いない。

 次はすぐ近くの虚空蔵山に登る予定であり、着替えをしないままに車に乗り込んだ。

 

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